本記事では、下記の内容について解説いたします。
- TikTokのストーリーの特徴
- TikTokのストーリーで使える機能一覧
- TikTokのストーリーを投稿、視聴する方法
- TikTokのストーリーの公開範囲の設定方法
- TikTokのストーリーを活用するメリット
- TikTokのストーリー注意すべきこと
TikTokのストーリーについて、具体的な機能や使い方についてはまだよく理解していない方も少なくありません。本記事では、TikTokのストーリーで使える機能や投稿のやり方、注意点について徹底解説していきます。
目次
TikTokのストーリーとは
TikTokのストーリーとは、「ストーリーズ機能」のことで、フォロワーやフォロワーでないユーザーが気軽に楽しめる、最大15秒の動画コンテンツのことです。
通常の動画投稿に対して、TikTokのストーリーは投稿後24時間で視聴できなくなり、アーカイブにも残らないことが大きな特徴です。
ただし、通常の動画と同様に、多様なカメラやエフェクト機能を利用することができます。
TikTokのストーリーの特徴
足跡が残らない
TikTokのストーリーでは、視聴したユーザーを特定する「足跡機能」がありません。
プロフィールの閲覧や通常の動画では足跡機能が搭載されていますが、足跡をつけない設定やすでにつけてしまった足跡を消す方法があります。
TikTokの足跡機能については以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
アーカイブ機能がない
TikTokのストーリーには、投稿したストーリーが表示されなくなった後も、投稿者自身や他のユーザーがそれを再び見ることができる「アーカイブ機能」が搭載されていません。
再視聴したいストーリーがある場合は、スクリーンショットや動画をダウンロードして保存することをおすすめします。
TikTokのストーリーで使える機能一覧
カメラ機能
カメラ機能は、設定した時間が経過すると自動的に撮影が終了します。
以下の3つのモードが選択可能です。
- 15秒モード
- 60秒モード
- 10分モード
何度でも撮り直しが可能ですが、撮影前に動画で伝えたい内容や表現したいことを計画することで動画のクオリティを高めることができます。
また、カメラ機能ではコマ撮りが可能なため、クリエイティブなコンテンツ制作をすることが可能です。
楽曲編集機能
通常の投稿と同様に、ストーリーでも楽曲をBGMとして使用できるだけでなく、曲の長さや音量などの楽曲編集が可能です。
また、使用する動画に合わせて曲の一部を切り取ることができるなど、高度な編集を簡単に行うことができます。
- ストーリーの画面上部に表示される「楽曲を選ぶ」を選択する
- 楽曲を選択する
- 曲の使用したい範囲を選択する
撮影機能
撮影機能には以下のモードがあります。
カウントダウン
カウントダウンでは、3秒と10秒の2つのオプションから動画撮影までの時間を選択でき、動画の長さも0.1秒から15秒まで、0.1秒刻みで細かく設定することが可能です。
また1人の場合でも、スマホを離れた場所に置いて撮影することができます。
フィルター
フィルターでは、動画に合わせて色調を自由に変更することが可能です。
TikTokのフィルターには、以下の4つのジャンルがあります。
- ポートレート
- 風景
- グルメ
- Vibe
ジャンル内には、さらにたくさんのフィルターに分類されており、合計40種類以上のフィルターの中から自由に選択することが可能です。
速度
速度では、動画の再生スピードを自由に変速させることが可能です。
速度には、以下の変則倍率が搭載されています。
- 0.3倍
- 0.5倍
- 1倍
- 2倍
- 3倍
再生スピードを調整する「速度」を活用することでユーザーの印象に残りやすい、特徴的な動画作成をすることが可能になります。
メイク
TikTokでは、動画内の人物の見た目を改善するための「美顔」と「メイク」の2つの加工機能が用意されています。これらの機能を利用することで、肌をキレイに見せたり、顔の特定部分を細かく加工したりすることが可能です。
美顔機能では、肌を滑らかに見せるフィルターや、顔の輪郭を整えることが可能です。この機能を使うことで、自然に見える肌の美しさを実現し、全体的なビジュアルの向上を図ることができます。
メイク機能では、リップカラーやアイシャドウ、チークといった具体的なメイクアップ効果をデジタルで再現することができます。実際にメイクを施さずとも、動画上でさまざまなメイクアップルックを表現することが可能です。
これらの加工機能は、好みや動画の内容に応じてカスタマイズが可能で、ユーザーが求める理想のビジュアル表現をサポートします。
音声
TikTokでは、動画編集機能の中に、動画内で収録された音声を選択したキャラクターボイスに自動で変換するオプションがあります。現在、22種類のキャラクターボイスが用意されており、この機能を使うことで、通常の声では実現できないユニークな表現が可能になります。
音声では、動画の内容に合わせて声のトーンを変えたいクリエイターや、視聴者にサプライズを提供したいユーザーにとって特に有効です。意外性のある声やキャラクターを通じて視聴者の興味を引き、より多くのエンゲージメントを生み出すことが期待できます。
エフェクト
エフェクトでは、さまざまな種類の中から動画エフェクトを選んで使用することが可能です。ほとんどのエフェクトで、自動的に楽曲が選択されているため、動画編集をせずにクオリティの高いコンテンツ制作をすることができます。
以下では、TikTokのエフェクトで利用可能な項目をご紹介いたします。
- 画面分割
- おもしろ
- 美顔モード
- アクセサリー
- イベント
- キャラクター
- 音楽
- 動物
- AR
- 背景消去
テンプレート(フォトモーション)機能
TikTokのテンプレート機能(フォトモーション)は、ユーザーが自分の写真・動画を選択して、それらを編集が施されたビデオに変換できる非常に魅力的なツールです。
この機能にはさまざまなエフェクトが用意されており、ユーザーはこれらのエフェクトを活用して、静止画から魅力的な動画コンテンツを簡単に作成することができます。
フォトモーションテンプレートは、写真に動きを加えることで、視覚的な魅力を高め、視聴者の注意を引きつけることが期待できます。
TikTokのストーリーを投稿する方法
TikTokのストーリーを投稿する方法について解説していきます。
- 「+」マークをタップ
- 撮影時間やエフェクトをお好みで選択
- 中央の丸ボタンから動画を撮影
- 楽曲やフィルターなどの編集を加える
- 「あなたのストーリーズ」をタップ
TikTokのストーリーを視聴する方法
プロフィールのアイコンから見る
TikTokのストーリーは、プロフィールアイコンから見ることができます。
プロフィール画像の淵がブルーに表示されている場合、その投稿者がストーリーをアップしていて視聴できる状態を表しています。
TikTokのストーリーの公開範囲を設定する方法
TikTokのストーリーは、基本的にすべてのユーザーが視聴できる設定のまま公開されます。
ただし、TikTokのストーリーでは、投稿前と投稿後に公開範囲を設定することが可能です。これにより、ストーリーを公開する対象を自由に選択し、限定したグループのフォロワーや全てのTikTokユーザーに対してのみ公開することができます。
なお、TikTokのストーリーの選択できる公開範囲は以下のとおりです。
- 誰でも
- 友達
- 自分のみ
TikTokのストーリーの公開範囲を設定する方法は以下の通りです。
- プロフィール右上の「≡」アイコンをタップ
- 「設定とプライバシー」をタップ
- 「プライバシー」を選択
- 「ストーリーズ」を選択
- 公開範囲を設定
TikTokのストーリーを活用する3つのメリット
限定配信や限定PRへの活用
TikTokのストーリーは、商品やサービスの限定配信や限定PRへの活用が可能です。
24時間で動画が消えるストーリーの特性を活かして、「この投稿が表示されている間のみ!」といった期限付きの告知をすることで、新製品の先行案内、セールやイベントの期間限定告知など、対象や期間を限定して情報を発信したい場合に有効です。
狙ったターゲットへの発信
TikTokの通常の動画はTikTokのアルゴリズムを通じて広範囲に拡散され、多くのユーザーに到達する可能性があります。一方で、ストーリーは主にフォロワーを対象としており、その内容はフォロワー以外のユーザーに拡散されることは多くありません。
ストーリーのこの特性は、企業やクリエイターが既存のフォロワーとより強い関係を築くのに効果的です。特定のターゲット層に直接アプローチすることで、よりパーソナライズされたコンテンツを提供し、フォロワーの関心を高めることが可能です。
フォロワーのファン化
TikTokのストーリーは、視聴層の大半をフォロワーが占めています。そのため、自身のフォロワーにとって有益なコンテンツを発信をしながら交流の機会を増やすことで、フォロワーをコアなファンにつなげることが期待できます。
さらに、ストーリーを活用することで収益面の成果を出すこともできます。
例えば、製品の裏側を見せるストーリー、フォロワー限定の案内、Q&Aセッションなど、フォロワー向けのコンテンツを通じて、ブランドとフォロワーの間に深いつながりをつくることが可能です。
TikTokのストーリーで注意すべき3つのこと
大人数のユーザーに向けてのアプローチには不向き
TikTokのストーリーは、24時間後に自動的に削除される特性と拡散性の低さから、フォロワーを中心とした狭い対象範囲に向けたコミュニケーションに最適です。
そのため、広範囲の集客やブランド認知度の向上を目的とする場合は通常の投稿を、フォロワーとの深い関係構築や限定的な情報の共有を目的とする場合はストーリーを活用するなど、コンテンツの目的に応じて使い分けることが重要です。
投稿から24時間経つと消える
投稿されたストーリーは24時間後に自動的に消去されるため、その期間が経過すると、ユーザーはもちろん、投稿者自身もそのストーリーを閲覧することができなくなります。
また、投稿者はストーリーをいつでも削除することが可能ですが、一度削除したストーリーは復元することはできないため注意しましょう。
アーカイブ機能がない
TikTokのストーリーでは、アーカイブ機能はありません。
Instagramでは「ハイライト」を利用することで、選択したストーリーの一覧を作成し、プロフィールに反映することが可能です。一方で、TikTokでは投稿したストーリーが24時間後に自動的に削除され、アーカイブとして残しておくことができないため、Instagramのように、フォロワー向けのコンテンツをプロフィールに設置しておくことはできません。
そのため、フォロワー向けに発信したい内容がある場合は、ストーリー投稿を定期的に行う必要があります。
まとめ
本記事では、TikTokのストーリーで使える機能や投稿のやり方、注意点について解説しました。
内容をまとめると下記の通りです。
- TikTokのストーリーは誰が視聴したかわからない
- TikTokのストーリーはアーカイブ機能がない
- ストーリー投稿を行うとアイコンに青色の輪っかが装飾される
- ストーリーの投稿は投稿から24時間経つと自動的に削除される
- ストーリーで使える機能は「カメラ」「楽曲編集」「撮影」「テンプレート」の4つ
- ストーリーはフォロワー向けの機能なので外部からの流入は少ない
TikTokのストーリーは、フォロワー向けのコンテンツを発信することができるため、フォロワーとさらに深いつながりを生み出すことが可能です。
フォロワーのエンゲージメントに課題を抱えている方は、ぜひ本記事を参考にTikTokのストーリー機能を活用しましょう。