TikTokのインサイトとは|正しい利用方法や注意点を徹底解説

目次

TikTokのインサイト機能とは?

TikTokでは、コンテンツの質を改善して、継続的にアカウントを育成する上でインサイトの活用が必要不可欠です。

インサイトとは、投稿した動画やライブ配信の視聴データを分析できる機能のことで、全てのアカウントに搭載されているTikTokの基本機能です。
視聴データを分析することで投稿した動画がどのようなユーザーにどのように観られたかを知ることができます。
良かった動画も悪かった動画もそれぞれのデータを分析することで、次のコンテンツ作りへの仮説検証を行うことができ、着実にアカウントを成長させることができます。

本記事ではインサイト機能の使い方やおすすめの分析方法を徹底解説します。

TikTokのインサイトで確認できる項目

TikTokのインサイト機能では数多くのデータを確認することができますが、まずは確実に目を通していただきたいのが下記の3つの項目です。

  • 動画の再生回数(動画視聴数)
  • フォロワー数の推移
  • プロフィールの表示回数

動画のパフォーマンスについて理解を深めるためにインサイトを使用します。 動画の概要(動画の視聴数、プロフィールの視聴数、フォロワー数など)、個々の動画のパフォーマンス、構築しているアカウントやコミュニティに関する詳細情報(時間経過ごとのフォロワー数、「いいね」総数、コメント総数、シェア総数など)を確認できます。
(引用:TikTokのクリエイターツール | TikTok ヘルプセンター)

それぞれの項目について解説します。

動画の再生回数(動画視聴数)

動画の再生回数の項目では、投稿した動画ごとに再生された回数を曜日や時間帯別に確認できます。ターゲットユーザーがどの時間帯に自分の動画を視聴しているかがわかります。

例えば、平日の朝や夜に動画の再生回数が増加する場合には、通勤をしている会社員の方が会社と家の移動時間に動画を見ていることが推測されます。
こういったデータを元に動画の投稿日時などを決定していきます。

また、動画の投稿日から1週間の視聴数推移も把握できます。投稿した日よりも翌日の方が伸びていたり、コメントが入ったタイミングで急激に再生数が増加しているなど、仮説検証のための様々な情報を取得することができます。

フォロワー数の推移

フォロワー数の項目では、指定した期間でのフォロワー数の推移を確認することができます。どの投稿からフォロワーになったかも確認することができるため、再生数が高くてもフォロワー転換率の低いコンテンツなどがデータとして確認することができます。

また、インサイト機能ではフォロワーの増減だけでなくフォロワーの属性についても把握することができます。確認できる属性の項目は下記の4つです。

  • 性別
  • 年齢
  • 国と地域
  • アクティブな時間(TikTokを利用している時間)

プロフィールの表示回数

プロフィールの表示回数は、フォロワーを増やすために確認すべき重要な指標です。

良い評価を得た動画であっても、ただ動画が面白いという評価なのか、このアカウントの他の動画も見てみたいと思ってもらえたのかは、プロフィールの表示回数に現れます。
アカウントとしてフォロワーを積み上げていくためには、「他の動画も見たい」「今後投稿される動画も見たい」という評価を得る必要があります。
さらに、プロフィール表示回数に対してのフォロワー転換率も意識する必要があります。
プロフィールの表示回数に対してフォロワー数の増加が乏しい場合は、プロフィールに下記の項目を明記してフォロワー転換率を高めましょう。

  • 自分は何者なのか(実績や資格など)
  • 誰向けに投稿してるのか
  • 何を投稿しているのか

TikTokのインサイトの見方

TikTokのインサイトは下記手順で確認できます。

  1. プロフィールへ移動
  2. 画面右上の「三」マークを選択
  3. 「クリエイターツール」を選択
  4. 「インサイト」を選択
  5. 「オンにする」を選択

一度「オン」にしたインサイト機能の設定をオフにすることも可能です。
インサイトをオンにすると動画が伸びにくくなるなどの制約は一切ないので、まずは一度インサイト機能を「オン」にしてデータが見られるようにしてみてください。

TikTokのインサイトでやるべき分析方法

TikTokのインサイトは活用方法によっては非常に有効な機能です。
ここではおすすめの分析方法として下記3つについて解説します。

  • アカウント全体で分析する
  • 投稿コンテンツごとの分析をする
  • 再生数の多い動画と少ない動画の比較を行う

アカウント全体で分析する

まずは、アカウント全体の下記データを確認してください。

  • 動画の再生数
  • プロフィール表示回数
  • いいね数
  • コメント数
  • 視聴者数
  • シェア数
  • フォロワー数推移
  • フォロワー属性

まずは上記の全体の数字を確認して、現在のアカウントのコンディションを把握して、細かい分析の下準備を行います。
特に、フォロワー属性がターゲットユーザーと一致しているかどうかは必ず確認するようにしてください。

投稿コンテンツごとの分析をする

全体のデータ分析ができたら、投稿別の分析を行いましょう。
投稿別のインサイトでは、下記データを確認してください。

  • 再生数
  • いいね数
  • コメント数
  • シェア数
  • 保存数
  • 合計再生時間
  • 平均視聴時間
  • フル視聴率
  • フォロワー獲得数
  • コメントでよく使用されている単語
  • エンゲージメント(秒ごとの視聴継続率のグラフ)
  • トラフィックソース(動画への流入経路)

特に、エンゲージメントとトラフィックソースは必ず確認してください。
トラフィックソースとは、ユーザーがどこでその動画に出会ったのかを示す数値です。基本的には、90%以上が「おすすめ」からの流入となっていることが多いです。TikTokユーザーのほとんどはおすすめで動画を視聴するためです。
ただ「検索」からの流入も見捨ててはいけません。ターゲットが限定的な内容などは「おすすめ」に表示されることが難しいため「検索」で見つけてもらう必要があるからです。適切なハッシュタグを用いて「検索」の対策も欠かさず行いましょう。

再生数の多い動画と少ない動画の比較を行う

効果的なインサイト分析を行うためには、自分の投稿の中でユーザーエンゲージメントが多い動画とそうでない動画を比較しながら分析していくことが重要です。
ユーザーエンゲージメントは下記の通りです。

  • 再生数
  • いいね数
  • コメント数
  • シェア数
  • 保存数

再生数の取れた動画とそうでない動画の両方を比較して分析することで、良い共通点と悪い共通点が見えてくるため、再現性を持ってバズ動画を生み出すための仮説を得ることができます。
比較した際に注目する点は下記の通りです。

  • 掴みの2秒に違いがあるか
  • 複数の動画で共通しているコメントはあるか
  • キャプションの内容が印象的か
  • 音声の聞きやすさに違いがあるか
  • カットの移り変わりの見やすさに違いがあるか

比較分析を行う中で、「掴みのカットはこれが良さそう」などの仮説がたくさん出てくるかと思いますので、次回以降出す動画で一つ一つ仮説を検証してコンテンツの質を着実に高めていきましょう。

TikTokのインサイトが見られない時の対処法

TikTokのインサイトが見られない時は、下記の状態かと思われます。

  • インサイトを見ることができる条件を満たしていない
  • 60日より前のデータを見ようとしている

それぞれ対処法を解説します。

インサイトを見ることができる条件を満たしていない

基本的にインサイトは全てのユーザーが利用できる機能ですが、動画を1本も投稿していない方はご利用いただけません。

また、コンテンツの公開範囲を限定している場合もインサイトを利用できません。
インサイトは、公開範囲が「全体」になっている動画を投稿してから24時間後以降に利用できるようになります。
動画を1本以上投稿しているのにインサイト機能が利用できない方は動画の公開範囲が「全体」になっているか確認してみましょう。

60日より前のデータを見ようとしている

TikTokインサイトでは、最大でも60日前までのデータしか確認できません。60日より前のデータを確認したいと考えているなら、自分自身でデータを保管しておくかビジネスアカウントに切り替える必要があります。

自分自身でデータを保管する際はPC版を利用しましょう。
PC版であれば、XLSX形式やCSV形式でダウンロードが可能であり、スプレッドシートなどに転記することで簡単にデータの保管が可能です。

ビジネスアカウントに切り替えるメリット・デメリットについては下記記事にて詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

まとめ

TikTokのインサイト機能に関して、インサイトの見方やおすすめの分析方法を解説いたしました。
今回の内容をまとめると以下の通りです。

  • 「全体公開」設定の動画を1本以上投稿していればインサイト機能が使える
  • 過去60日間のデータしか見れないのでデータの保管が必要
  • 伸びた動画と伸びていない動画の比較分析が重要

TikTokを運用する中でアカウントの伸び悩みを感じている方は、しっかりとインサイト分析を行うことをおすすめします。
自身のコンテンツの良いところと改善すべきところを分析し、一人でも多くの視聴者から良い評価がもらえるコンテンツを生み出していきましょう。