TikTokのプロモート機能とは|利用方法やかかる費用を徹底解説

TikTokプロモートはすでに投稿した動画を拡散する広告機能となっています。
本記事では、TikTokのプロモート機能について下記の項目について解説します。

  • TikTokのプロモート機能を利用するメリット・デメリット
  • TikTokのプロモート機能の使い方
  • TikTokのプロモート機能を利用する際の注意点

TikTokのプロモート機能とは?

TikTokのプロモート機能は、TikTok広告よりも簡単に広告配信が行える機能のことで、投稿した動画の視聴数を増やす有料の広告機能のことです。
プロモート機能を利用することで確実に動画の再生数を増やすことが可能です。

TikTokのプロモート機能の利用条件に関しては、TikTok公式の「プロモートを使ってより多くのオーディエンスにリーチしよう | TikTok ヘルプセンター」をご覧ください。

TikTokのプロモート機能を利用する3つのメリット

TikTokのプロモート機能を利用するメリットは主に以下の3つです。

  • 投稿した動画をおすすめ欄に表示できる
  • 普段リーチ出来ないユーザーへ訴求できる
  • コンテンツを届けるユーザーをターゲティングできる

それぞれの項目について解説していきます。

投稿した動画をおすすめ欄に表示できる

TikTokプロモート機能を利用することで、投稿した動画をユーザーのおすすめ欄に優先的に表示することができます。
そのため、バズらなかった動画でもたくさんのユーザーに届けることができ、商品やサービスの認知や動画閲覧数を獲得することが可能です。
また、プロモートをきっかけにコメントやいいねなどが集まり動画がバズることがあり、結果的に非常に費用対効果が良くなることもあります。

普段リーチ出来ないユーザーへ訴求できる

TikTokのプロモート機能を利用することで、普段の動画ではリーチされないようなユーザーにコンテンツを届けることができます。
そのため、大規模なキャンペーンや新規フォロワーの獲得など、普段の動画でリーチできないターゲットを狙うタイミングでは非常に有効な施策となります。
一方で、通常リーチ出来ないユーザーに強制的にリーチすることになるためターゲットから少しズレる可能性が高く、エンゲージメント率は低くなる傾向があります。

コンテンツを届けるユーザーをターゲティングできる

TikTokのプロモート機能では、「性別」「年齢層」「興味のあるジャンル」などでターゲットを絞る機能があるため、商品やサービスのターゲットになりうる属性に絞っての配信が可能です。

例えば、20代女性向けの化粧品が商材の場合、年齢を20代に絞り、興味のあるジャンルを美容やコスメ、メイクにすることで、エンゲージメントを得られる可能性の高いユーザーにコンテンツを届けることができます。
狙い通りエンゲージメントを得ることができれば、コンテンツがさらに拡散され、想定よりも多くのリーチを得ることができます。

TikTokプロモートにかかる費用

プロモートにかかる費用は希望の動画閲覧数に応じて変化する仕組みになっており、1インプレッションあたり0.1円~0.2円程度で、コンテンツを届けるターゲットを絞ることで1インプレッションあたりの単価が上がる仕組みになっています。

プロモートの設定画面で、“ターゲットボリュームの見積もり”と“費用の見積もり”が表示されるので、実際にご自身がターゲティングしたい設定をしていただき費用をご確認ください。

TikTokのプロモート機能を利用する2つのデメリット

TikTokのプロモート機能を利用するデメリットは主に下記2つです。

  • ネガティブなコメントが入りやすい
  • 確実に高い成果が出るわけではない

それぞれのデメリットについて解説します。

ネガティブなコメントが入りやすい

TikTokプロモート機能を利用する最大のデメリットは、ネガティブなコメントのリスクです。
プロモート機能によって強制的にリーチしたユーザーはそのコンテンツに興味を持たない可能性も高く、ネガティブなアクションにつながる恐れがあります。また、ユーザーによってはステマにセンシティブな方もおり、プロモート=ステマという認識で攻撃的なコメントをしてくることもあります。

プロモート機能を利用する際には、こうしたネガティブなユーザーアクションに晒されるリスクを把握しておきましょう。
リスクを回避する目的で、ユーザーからのコメントをオフにしてプロモートすることも可能ですので、戦略の一つとしてご検討ください。

確実に高い成果が出るわけではない

TikTokのプロモート機能を利用した動画が必ずしもユーザーからのエンゲージメントを得られるわけではありません。
プロモート機能を活用することで動画を視聴するユーザーの数を強制的に増やすことができますが、コンテンツ内容がユーザーにとって魅力的でなければユーザーにアクションをしてもらうことはできません。
TikTokのプロモート機能を利用する際は、コンテンツをしっかりと作り込んで、ユーザーが動画に好感を持ってコメントやいいねをしたり、動画内の商品やサービスに興味を持って購入したりしてもらえる状態を作ることが大切です。

TikTokのプロモート機能の利用方法

TikTokのプロモート機能を利用する手順は下記の通りです。

  1. プロモートをする目的を明確にする
  2. ビジネスアカウントに変更する
  3. プロモート用の動画を投稿する
  4. 動画再生画面からプロモートを選択する
  5. 最初に定めた目的に従ってプロモートの詳細設定を行う
  6. 支払い方法を選ぶ
  7. プロモートを開始する

要点を絞って詳細を解説します。

ビジネスアカウントへの切り替え方法

ビジネスアカウントでなくてもプロモートを行うことができますが、BGMが商用利用楽曲のコンテンツのみが対象となります。ビジネスアカウントにしておくと商用利用可能な楽曲のみで構成されている楽曲一覧が利用できるため、確実に全ての動画でプロモートを行うことができます。

ビジネスアカウントへの切り替え手順は下記の通りです。

  1. プロフィール画面右上の「…」をタップする
  2. 「プロアカウントに切り替える」をタップする
  3. 「ビジネス」を選択する
  4. 該当するカテゴリーを選び、「次へ」をタップする
  5. 性別を選び、「完了」をタップする

ビジネスアカウントへの切り替えは無料で行うことができ、いつでも個人アカウントに戻すことができます。

ビジネスアカウントに切り替えるメリット・デメリットについては下記の記事で詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

プロモートの詳細設定項目

TikTokのプロモート機能では配信の目的・オーディエンス(ターゲット層)などを設定することができます。

配信目的

性別と年齢

ロケーション

興味・関心

TikTokのプロモート機能を利用する際の2つの注意点

TikTokのプロモート機能を利用する際の注意点は主に下記2つです。

  • プロモートの目的を明確にする
  • 著作権などのガイドラインを遵守する

それぞれの注意点について解説します。

プロモートの目的を明確にする

TikTokのプロモート機能を利用する際は、コストをかけてリーチを増やす目的を明確にして利用しましょう。

具体的には、下記のような目的が考えられます。

  • 動画視聴数増加
  • ウェブサイト訪問数増加
  • フォロワー数増加

TikTokのプロモート機能は比較的安価に実施できる広告施策ですが、「なんとなく再生数を増やしたいから」などの曖昧な理由で利用しては思ったような効果は得られません。
効果的にプロモート機能を使用するために、プロモートを行う目的を明確にして、目的に合ったコンテンツ制作、目的にあったターゲット・ボリューム設定を行いましょう。

著作権などのガイドラインを遵守する

TikTokのプロモート機能を利用する際は、TikTokが定めるガイドラインを必ず守るようにしましょう。特に広告において重大な事態になりやすい著作権の侵害には十分注意するようにしてください。

よくあるパターンは動画内で使用された楽曲が著作権に引っかかるケースです。
TikTok内で商用利用できる音楽以外の楽曲を利用してしまうと、著作権違反となってしまう恐れがあります。
TikTok上で楽曲の設定をしている場合はプロモートを行う際に楽曲変更の指示が出るのですが、外部の編集ソフトで複数の楽曲を組み込んだ動画の場合は、プロモートできてしまうことがあるため、動画内で使用している楽曲には十分に注意しましょう。
その他の事例について確認したい方はTikTok公式の著作権侵害のケース紹介をご覧ください。

まとめ

本記事ではプロモート機能を利用するメリット・デメリットや使い方・注意点などを解説しました。
内容をまとめると下記の通りです。

  • プロモート機能とは投稿済みの動画の視聴数を増やす有料の広告機能
  • 商用利用可能な楽曲が使われた動画のみプロモート可能
  • 性別・年齢・興味関心などでターゲティングが可能
  • プロモートをきっかけに動画がバズることもある
  • 費用は1imp0.1~0.2円程度でターゲットを絞るほど費用が上がる

すでに投稿した動画を利用して比較的安価に広告施策が実施できることがプロモート機能の最大のメリットです。
これまで予算が足りないことを理由に広告を避けていた方はぜひTikTokのプロモート機能を活用してみてください。